2022/01/17

麻痺してきたのか慣れてきたのか分かりませんが、株価の下落が来たら「ひやあああ」とは思いつつも、「やっと来たか」「バーゲンセールか」と思えるくらいのメンタルで居られるようになりました。
育児にも仕事にも集中できるとてもよい状況です。
今回はなぜこんなメンタルを維持できるようになったのか自己分析してみたいと思います。
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Contents
今まではズタボロだった
2016年2,3月頃から個別株への投資を始めたのですが、その頃はメンタルがズタボロにやられました。
いきなりブレグジットが訪れて、当日は全く仕事が手に付かなかったのを覚えています。
ここから株価暴落に対する私なりの研究が始まりました。
※[株価暴落]タグページに関連記事があります
株価崩落を楽しめるようになった理由
自己分析した結果、やはりシシーゲル教授の『株式投資の未来』、そして『株式投資』との出会いが一番大きな要因のようです。
値上がり重視から配当重視にシフトした
バイ&ホールドでちびちび年間3%の配当をもらっても、投下資本の少ない私にとっては微々たるもの。スイングトレードでキャピタルゲインを積み重ねないと資産を築けないんだ!と当時の私は思っていました。
しかし、短期のトレードだと暴落が来ては投げ売りを繰り返し、いつまでたっても資産を築けませんでした。
そんな中出会ったのがシーゲル教授の『株式投資の未来』、そして『株式投資』です。この本では配当を下記のように捉えていました。
- 配当は株価下落時のクッションとなる
- 配当は未来の上昇のアクセルとなる
- 長期の累積リターンの97%は配当からできている
上記のような長期投資における配当の重要性及びメリットに気づいてからは、老後に向けた資産作りをするならスイングトレードより長い目で見て配当を再投資した方がむしろ効率がよいと思えるようになりました。
配当を重視できるようになると下記の好循環が生まれます。
配当を多く出す銘柄は成長企業ではなく成熟企業に多い
↓
PERが割高になりにくい
↓
割安で買える
↓
貰える配当が増える
↓
買える枚数が増える
↓
貰える配当がさらに増える
↓
以下ループ
↓
経済的自由
株価下落時は配当利回りが上昇します。配当を重視している成熟企業は潤沢なフリーキャッシュフローがありますのでそう簡単に減配はしません。まさにバーゲンセールです。
配当を重視するだけで暴落がバーゲンセールのように思えてくるようになるようです。
長期で保有できる企業が分かった
暴落を未然に回避することは不可能であることを考えると、自ずと思考は「いつ暴落が来ても平気でいられるような株を保有しておくしかない」という方向にシフトしていきます。
そんな株があるのか?と言われると、アメリカにはありました。シーゲル教授が教えてくれました。
こんな条件をもった銘柄です。
- 市場平均をごくわずかに上回る程度の増益しか期待されていない
- 実際の増益率は市場平均を大きく上回る
- 例外なく配当を払い続け、増配に努めてきた
コカコーラとかP&Gとか。長年期待されない中で業績を上げ続け、利益を株主に配当として還元し続けてきた企業。この銘柄を黙ってバイ&ホールドしておけば、暴落が来ても時間の経過とともに株価は元の水準まで回復する確率が高いです。
これは歴史が証明しているので、余程の天変地異が起きない限り変わらないルールのようなもののようです。
買うタイミングが分かってきた
長期投資すべき銘柄たちの業績は右肩上がりで推移しつづけますが、株価は業績以外の要因で変動しますのですごい単純化すると下図のように推移することが多いです。
つまり、長期で保有できる企業であれば下がったら買えばよいという単純な理屈が成り立ちます。
正確には下がって反発したところです。ただ、米国株は調子が良い時は大幅下落した翌日には高確率で反発していますので、下がった日の終値付近で買うのがベストのようです。早起きします。
下がるまで待てるようになってきたので、現金を持て余す期間が増えてきました。上昇し続けるのをみて買えずに歯痒いところもありますが、その分暴落が来た時の準備はばっちりです。バフェットさんの言葉を借りるなら「セ〇〇スしたくてウズウズしているのに無人島にいる、まさにそんな気分です。」。良い傾向になってきました。
自分の芝も青いと思えるようになった
自分なりのポートフォリオの理想形が分かってくると、他の方の一喜一憂が気にならなくなってきました。もちろん色々な方の運用を見て勉強させてもらっていますが、テスラの爆上げを見ても「すごいなあ」とは思うものの、テスラ株を保有したいかと問われるとノーです。
なぜなら自分が保有している銘柄も十分考えて納得した上で保有した銘柄たちだからです。シーゲル教授お墨付きですし。隣の芝が青く見えるけど自分の芝もそれなりに良いぞ、という感じでしょうか。
この状況に到達できたのは非常に大きいと思っています。「悔しい」という株式投資では無意味な感情を持たなくなってきました。ポートフォリオが精神安定剤的な役割を果たしてくれています。
下がったときにだけ買うことの弊害
暴落が来ることが待ち遠しくなってきた分、別の感情が新たに湧いて出てきました。
早く理想のポートフォリオに近づけたいという感情と、高値圏では買いたくないという感情です。
こんな記事も書いた通り、葛藤しています。
ただ色々考えているうちに、長期投資なら現金を持て余すぐらいがちょうどよいのかなあと思えてしまってきました。
年に2,3回来る下落時だけ買う。これだけで十分かもしれません。素人ですし。成果が求められている訳ではないので気長に待てばいいのかなと。
キャッシュを遊ばせる期間が出てきてしまいますが、その期間はドル建てMMFやSBI住信ネット銀行の特別金利キャンペーン、ソーシャルレンディング等で運用すればいいのです。
その代わり株価が下がってきたときに買い向かう際の資金管理はとても重要になってきます。
早く理想のポートフォリオに近づけたいという欲望と戦いつつ、下記の画像を意識して買い下がりたいです。
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関連記事です。
いつ暴落が来てもいいように膿を出し切る決断をした記事です。
高値圏にいた頃にGAFAといったハイテク株への長期投資について再検討した記事です。