2022/01/17

現在、今の若い世代、特にバブル時代の前後に生まれた人にとって、年金って生きるための税金のようなものですよね。
特に心配なのが将来、特に老後のことかと思います。自分たちの親の世代の時と違い、経済は右肩上がりに成長するもの、それに合わせて給料も右肩上がり、という時代ではありません。受け取れる年金額は変わらないかもしれませんが、高齢化に合わせて受け取れる年齢がどんどん上がっていく可能性も出てきています。
何も考えずに国に、そして周囲によって敷かれたレールを進んでいけば、搾取されるだけです。自分で考えて行動して将来を先読みして現状を変えていかないと裕福と言われるような人生は送れないと思います。
そういったことを考えると、将来のこと(家や老後、親の世話等)を考えると、国をあてにしないで自分だけでも生きていけるよう今のうちに準備しておこうと考えてしまいます。
その手段の一つとして、私は今のうちから個人年金を積み立てるべきと思いました。
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Contents
なぜ個人年金が必要なのか
私が個人年金の積立を始めたきっかけは、上記のようにうっすらと考えながら「おれ、年金貰えないんじゃね?」と思ったのと、下記の記事で書いた通りNISAキャンペーンにまんまとのせられたからです。
現在、年金は3階建てと言われています。ただ、1,2階はよって崩れる可能性があり(てかすでに前提が崩れており、現状に見合っていない制度)、3階にある企業年金もずっと勤めていなければ受け取ることができません。つまり、このアパートいずれ崩れます。笑
- 3階:確定給付企業年金
- 2階:厚生年金
- 1階:国民年金
なので私は別の土地に新たな年金アパートを建てたいのです。自分で積み立て、自分で管理する、他人の影響を受けない、自分次第のアパートです。
本当に年金が貰えないのか?という話ですが、私はしっかり社会保険料を納めているのであれば、納めた額に見合った額は受け取れると思っています。ただ、受け取れる年齢が70歳、75歳になっているかもしれません。インフレが進み、夫婦二人の平均受取額は約22万と言われていますが、一般的な生活を送るには倍の金額を必要とする時代になっているかもしれません(現在、一般的な生活を送るには約27万、ゆとりのある生活を送るには約35万が必要といわれています)。
ただ、GPIF(年金を運用しているとこ)も徐々に運用資産に占める株式の比率を高めていっていますので、インフレに合わせて資産を増やすことができるかもしれません。そしたら年金支給額も増えるかもしれません。もちろん資産が減るというリスクも高まったことを意味しますが。
なぜ現金預金ではなく投資信託で積み立てるのか
さて、個人年金ですが、コツコツ現金預金をする気はさらさらありません。ただ、アクティブに個別株をトレードして利ザヤを積み重ねていくことも現実的ではありません。そこで、私は投資信託、特に株式比率が高い投資信託を毎月一定額積み立てることで個人年金を形成していくことに決めました。理由は5つです。
時間を味方につけたいから
株式の比率が高い投資信託の場合、リスクがついてきます。リスクとは金利変動や為替変動等、細かく見ると要因はたくさんありますが、ここではまとめて「株式投資のリスク=価格変動」と考えます。株価が上がったり下がったりで一喜一憂していたら心臓が持たないですよね。
では、このリスクをどのようにヘッジするかですが、ここで時間が登場します。ドルコスト平均法です。名前の由来は知りません。意味としては、毎月決まった額を決まった時期に買い続けることで、価格が高いときには買う枚数が少なくなり、価格が低いときには多く買うことができ、結果として平均購入単価を平準化できるというものです。
株価の動きを予測できないので、「平均を買うような買い方をしよう」ということです。これなら素人でもできそうですよね。
経済成長に乗っかりたいから
個人年金を投資信託(株式中心)を積み立てることで形成することにした一番の理由はこれです。
株価について長期的に考えてみますと、株価は原則的に経済が成長すれば上がります。そして、経済成長の大きな要因は人口増加です。つまり、今後30年以上人口が増加するところに投資すれば、短期的な価格変動リスクによる下落はあるにせよ、長期的に考えると株価は上がるということです。
よって、この考え方でいきますと、人口減少中の日本にだけ投資するのはナンセンスです。世界の人口に合わせて投資先を分散する必要があります。なぜなら、世界人口は将来100億人になる?なんて言われたりもしてるぐらい地球全体では人口は増加傾向にあります。つまり投資エリアを世界中に分散させて投資すればいいのです。自分では投資できなので、投資信託さまにお願いするということです。
ご参考として、人口上昇中のアメリカのNYダウ平均株価のチャートを見てみてください。多少の上下はあるにせよ右肩上がりです(→ リンク :http://baseviews.com/さんより)。一方、日経平均株価は右肩上がりとはいえないですね。そういうことです。
複利効果の恩恵を受けたいから
よくあるチャートですが、掲載させて頂きます。
チャートが示す通り、毎月3万円を現金でコツコツ積み立てても貯まる金額には限界があります(定期預金の利率は微々たるものなので今回は割愛)。アインシュタインが「人類最大の数学的発見」と絶賛した複利効果を使わない手はありません。複利を期待できる金融商品で積み立てを行うと、利回りが7%の場合、積み立て額が18年で倍になります。5%でも24年で倍になります。
少なくとも30年以上は積立を行うのですから、この複利効果の恩恵は何としても受けたいですよね。
ほったらかしにしたいから
上の3つの理由に比べると小さい理由になってしまうのですが、30年以上投資をし続けるのですから、忘れない、面倒にならないような仕組みが欲しいところですよね。
世界全体に分散して投資をするには投資信託がETF(上場投資信託)を購入するのが楽です。その中でも私は投資信託しかないと考えています。理由は自動積立できるかどうか、これだけです(笑)。毎月買うの面倒ですし、単純作業はできるだけ無くしたいです。仕事と同じです。単純作業は部下に任せたり自動化し、自分は企画等自分にしかできないことをすべきです。
円安、インフレ対策
月並みの理由ですが、現金が一番安全なんて思っていられる時代じゃなくなってきていると私は感じています。円が暴落しても大丈夫なように、インフレしても大丈夫なように、資産を様々な金融資産に分散して持っておくことは不可欠と思います。そういう意味でも投資信託は良い置き場と思っています。
どんな投資信託を積み立てているのか
投資信託と言いましても種類はたくさんあります。私が口座を開ているSBI証券では、2000本以上扱っているようです。どのように選ぶかが重要となってきますよね。
投資信託を選ぶ条件
数ある中から購入する投資信託を選ぶには、目的は自分の指向を整理する必要があります。いくらほったらかしで投資するとはいえ、毎日ドキドキするようなリスクを持った投資信託を購入しては身も蓋もないですからね。
私は投資信託を選ぶ上での条件を下記のとおりにしました。目的は「低コストで楽に経済成長に乗っかって30年以上国際分散投資をする」です。
- リスクは負うが、ハイリスクはとりたくない(株式比率は7割ぐらい)
- ファンドマネージャー、努力によって成果が変わるような投資信託は買わない。あくまで人口上昇による経済成長の恩恵を受けたい
- 分散は世界中
- 銘柄もできる限り分散(株、債券、金等)
- 無駄なコストは抑える(販売手数料や信託報酬)
つまり、スクリーニング条件は下記になりました。
- アクティブ運用ではなくインデックス運用(アクティブは自分で別途やる)
- 長期運用を目的としている、信託期限が無期限
- 分配金は再投資している
- 純資産残高 30億円以上で上昇傾向
- 投資エリアはグローバルに分散
- 株式、債券等できるだけ投資対象はおおく。ただし経済成長の恩恵を受けたいので株式は大目に
- 販売手数料は無し
- 信託報酬が低い(1%以下)
- 国内債券は無リスク資産としても活用
- 1つの投資信託だけ買わない
積み立てている投資信託はこの5つ
17年6月現在、今は下図の投資信託を毎月3万円分積立購入しています。株式とそれ以外の比率はほぼ半々ですが、積立構成比は経済状況、景気を見て半年に一回変えています(詳細は次の運用ルールのところで記します)。
ポイントは積立額が一番大きいバランス型の「世界経済インデックスファンド」です。こいつが私の希望を叶える国際分散投資をしてくれます。こいつは下記の特徴を持っており、私の要望をほぼ包含してくれています。
- インデックス運用
- 株式:債権の比率は50:50
- GDP比率に合わせて投資エリアを配分
そして、こいつを中心に足りないものを補うようなイメージで他に投資信託を購入しています。
SBI証券の積み立て登録画面です。購入日も一応分散しています。
投資信託運用ルール
ほったらかしなのにルールなんてあるの?と思われるかもしれませんが、あります(笑)。本当に全部ほったらかしにしてしまうと、何も学べないですからね。単純作業だけ自動化し、考える時間を作るとうか感じです。
運用ルールとは下記の通りで、キモは運用ルール3や5に代表される「ナンピン手法」です。
<運用ルール>
- 毎月3万円分積立購入(証券口座への送金は3万円以上しています)
- 3万円のうち1万5千円は世界経済インデックスファンドに投資
- 残りは下がっているor下がりそうorこれから上がる銘柄に投資
- 積立額構成比も臨機応変に変える
- 十分値上がりしたら半分売る(世界経済インデックスファンドは売らない)
- 暴落したら1万円単位でスポット購入
- 天井だなと思ったら積立を止めて、「3.」の銘柄と入れ替える
長期投資のメリットは「いずれ上がる」を待つことができることだと私は思います。短期投資だと投資金額も大きいので下がったらすぐ売るべきですが、長期投資は少ない資金をコツコツ投資しますので、下がっても死にたいと思えるほど評価額は下がりません(たぶん笑)。ただ、どこまで下がり続けるか分からないのに買い下がり続けるので、一度にスポットで買う額は1万円と決めています。当分下がるなと思ったときはスポット買いもせずに、積立額をちょっと増やして、1年間ぐらい気絶し、底をついたと思ったらコツコツスポット買いしていきます。
上記に合わせて最近は下記のようなことをしました。
- 米国利上によって新興国が下がるのではと思い新興国株式を積み立て開始
- 株式がかなり上がっているので、逆相関の債権・金を積み立て開始
- 2週間前ぐらに、欧州はキナ臭いと思い、「ニッセイ外国株式インデックスファンド 」を解約
- 代わりにNYダウインデックス連動の投信を積み立て開始
このような積立構成比の変更、スポット買いを通じて、マクロ経済を勉強し、歪みを上手くついた投資をできるようになりたいです。
まとめ、今後の予定
偉そうに語ってしまいましたが、要は投資は誰でもできるということです。最近投資信託の積立を100円からできるようになったみたいですしね。私に違い世代の人たちが投資を始めるきっかけとなれれば幸いです。
私が投資を始めてよかったと思ったのは、新聞を読む、ニュースを見る習慣ができたことです。そして、「投資」という考え方が世の中にたくさん出回っていることを実感できるようになったことです。
普段のお買い物も、自分の将来のためにかったのであれば一種の投資ですしね。お年玉も一種の投資です。おごることも友人関係への投資です。投資を通じて考え方・視野を広げることができたのが、一番のメリットかもしれません。
今後としては、運用成績は半年や年一回で掲載していければと考えております。そんな動きのある投資ではないので、まったりと。
また、いい加減5階建て年金となる確定拠出年金(iDEOCO)をスタートさせたいです。ただ会社から書類を貰う必要があり、二の足を踏んでいる状態です。会社で「こいつ投資やってるな」なんて思われたくないので。。
あとは、妻に積立投資開始させるよう誘導中です。現在のステータスとしては、今月、なんとかSBI証券の口座を開設させることに成功しました。あとはいかに自動送金させるかです(一番ハードルが高い)。
そして父親が無事定年退職して退職金をもらうことができたのですが、なんとその退職金の運用を私に任してくれることになりました。どうやって運用しようかわくわくしながら考えているところです。