2022/01/17

2018年10月8週は、2018年2月5日週に起こった世界同時株安以来の株価下落がやってきました。
半年前の暴落を受けて自分がどういう行動をとったのか反省し、今後どのようなポートフォリオを構成すべきか考えたいと思います。
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半年ぶりの大幅安
日経平均株価は2018年2月の暴落後に形成していた保ち合いを9月についに上放れし、勢いよく上昇して24,000円に乗せたのですが、その後上昇時と同じ勢いのまま下落しました。半年間形成したレンジを上限で止まることができず、レンジ下限プラス200日線でなんとか踏みとどまれたという状況です。
日経平均株価下落の発端は、米債利回りの上昇や米中対立を理由とした米株の大幅安でした。
下図はS&P500の日足チャートです。今回の調整がいつまで続くかは分かりませんが、似たような原因で暴落した今年2月の暴落は、200日線と3回格闘してようやく反発しました。
今回の暴落も少なくとも暴落後の乱高下が収まるまである程度の時間を要すると思われます。
また、チャートを見て気になったのはRSIベースですごく売られすぎなことです。前回は買われすぎからの下落ですが、今回はそこまで買われすぎゾーンではない所からの下落です。もしかしたら、売られすぎからの急反発もあり得るかもしれません。
なぜなら、米中間選挙前だからです。前々から意識はしていましたが、9月からの急騰ですっかり忘れていました。今回の下落は米中間選挙のリスクを織り込むための手仕舞い売りの可能性もありそうです。米中間選挙前に調整が入るとは言われていましたので。。
実際に2014年の前回の米中間選挙時のS&P500の日足チャートを見てますと、10月中旬に200日線を割り込むまで株価は下落しました。しかしその後は11/4を前後でほんの少し乱高下はしましたが、5日線に乗ってキレイに波乗りしながら上昇しました。今回もこのような動きを期待したいものです。
暴落時の行動
さて、私は今回の暴落でどのような行動をとったかですが、今回は「何もしない」に徹することができました。
2月の暴落時は動揺して、長期保有銘柄を一部手仕舞いしたり、反発後に買戻しをするなど、やってはいけない「狼狽売り・機会損失嫌い買い」をおこなっていましたが、今回はその反省が活きたのかなと思っています。ブログをやっていてよかった。
ただし、ナンピン買いも行わなったことに若干の反省があります、、が、暴落後はしばらく株価が乱高下しますので、「買うなら二番底を形成してから」を頭に入れて来週以降を過ごしていきたいと思います。
暴落対策を考えていたら崩落きた..
ただ、今回の暴落を受けて新たな学びを得ることができました。学びというか、どのように暴落に立ち向かうかの方針を立てることができました。
※後乗せサクサクで恐縮ですが、実は9月から悶々と暴落対策を考えて、ある程度方針を立てていたのですが、実行に移す前に暴落が来てしまいました。。とても悲しい。。
今回の暴落で得た教訓とは下記です。
暴落がいつやって来るかを予測することはできない
ならば、いつ暴落が来ても気にならないようなポートフォリオを構成しよう
私の長期保有銘柄は、過去の損失の反省から、下げても「いずれ上がる」と信じれられる銘柄だけ保有していますが、少々の安心が欲しいなあと9月に入ってから色々考えていました。
そんなかであった本は、シーゲルさんの「株式投資の未来」です。
私の長期投資銘柄は第四次産業革命の恩恵を受けそうな銘柄を中心に構成されていますので、いざ景気後退が訪れたときはある程度の下落を覚悟し続けなくてはいけないとは覚悟していました。
が、さすがに下落し続けるのを指をくわえてみているのもつらいなと思っていました。実際に今回の暴落で打撃を受けています。
そんなことを考えながらシーゲルさんの「株式投資の未来」を読み始めて、「ハイテクの強気相場が続くはずがない!今のうちからハイテク構成比率を下げて、高配当高い優良銘柄の比率を高めよう!」と決意しました。
シーゲルさんは配当再投資戦略を「下落相場のプロテクターになり、そして上昇相場のアクセルになる」と述べています。そして、長期の配当再投資戦略を取っている場合、長期投資中に暴落が来た方がトータルリターンが高いことを、過去の膨大なデータを分析して証明しています。
こんな客観的なデータを提示されたら、その戦略を取るしかありません。
暴落がいつ来るかを予測して回避することは不可能なので、いつ暴落が来ても大丈夫なように、むしろ暴落を喜べるようなポートフォリオを構成しておくしかありません。
株価上昇時はハイテクでウハウハになり、下落時は高配当銘柄は配当のおかげでそこまで下落しない。そして下落中に利回りの高い銘柄へ配当再投資することで、上昇局面にアクセル全開で飛び込める。
このようなポートフォリオが理想ではないでしょうか。比率では言えば「ハイテク:高配当=3:7」ぐらいが私にとってちょうどよい気がしています。
シーゲルさんの「株式投資の未来」はまだ読んでる途中ですので、具体的な戦略は今後じっくり考えていきたいですが、やっと兼業投資家にとっての投資スタイルの落としどころが見えてきた気がします。
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私は現代が第四次産業革命中であると信じていますと上記で書きましたが、その詳細の記事になります。
暴落時は保有銘柄の仕分けを行うチャンスでもあるのでは?と思いました。
投資の原点である「消費者として求めているのかどうか」で銘柄を選定するのもありなのでは?と考えた記事です。