2022/01/17

1児のパパになりましたので、愛する娘の将来のための資金作りを本格的に始めていきたいと思います。
ツールはジュニアNISAです。こんなによい制度を使わないわけにはいかない、ということで色々検討し、最大限活用していきたいと思います。
sponsored link
Contents
そもそもジュニアNISAとは
基本的な考え方は一般NISAとお同じで購入後5年間は非課税です。具体的な説明は金融庁のHPより引用します。
最大のメリットは上記画像で赤線を引いている箇所ではないでしょうか。
2023年12月末以降、当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、一定の金額までは20歳になるまで引き続き非課税で保有できます。
2023年以降に非課税期間が終了しても、原則払出不可である高校3年生の12/31までの間は「継続管理勘定」という口座にロールオーバーすることで継続して運用ができます。
これは一般NISAが開設されるまで非課税で運用できることを意味し、2020年にジュニアNISA口座で株を買った場合、20年後に売却しても売却益は非課税になります。最大20年間非課税で運用できる、これはすごい。ジュニアNISAの最大のメリットでしょうか。
しかも、2017年にルールが改定されて”一定の金額まで”という条件がなくなりました。すなわちロールオーバーできる金額の上限がなくなりました。
ルール改定前はなんと買付額分の80万円までしかロールオーバーできなかったようですが、現在は時価で80万円を超えていても全額ロールオーバーできるようです。
配当金の受け取りについても23年以降に非課税期間が終了した際に継続管理勘定に移行して運用する場合はおそらく非課税になります。証憑が見つけらられませんでしたが「引き続き非課税で保有できます」という文言からそのように解釈できます。
もちろん、デメリット(というか制約条件)もあります。それは現金の出金ができないことです。売却による利益確定はできます。まあ、デメリットというほどでもないですかね。大事な子供や孫の将来のためなのだからしっかり計画的に投資してね、ということですかね。
残念ながら私は2020年からのスタートのため、4年分で320万までしか購入できませんが、20年間運用したらどうなるか非常に楽しみです。
19年に娘が生まれたので19年から始めていればMAX400万円分の枠を使い切ることができたのですが、怠惰で2019年に開始することができませんでした。色々言い訳はありますがここでは書きません。。まあ、2019年度の天井から運用をはじめてもねえ。。
ジュニアNISAの狙いは大学関連費用
人生で必要となる、そして万が一になったときを想定して備えておかなければいけないまとまったお金として、生活費、住宅費、教育費の3つが考えられますが、私は現在それぞれ下記のように準備しています。
- 生活費 : 年金、長期PFの配当、iDeco(予定)
- 住宅費 : マイホームの団体信用保険
- 教育費 : 短期払いの終身保険
ということで、教育費に対してはまだ十分に検討できていません。ここをジュニアNISAで補完したいと考えています。妻には「ええ、株で運用するの?」と心配がられましたが、投資対象と投資額をしっかり考えてコントロールできれば問題ないだろうと踏んでいます。
一昔前は高利回りで元本保証の学資保険があったようで、それで教育費を捻出することができました。実際に私の父は私の大学費用を学資保険で捻出そうだったようです、俗にいうお宝保険というやつです。ただ、現代にそんなそんなものありません。他の手段で代替するしかありません。
狙いを「大学の学費」ではなく「大学関連費用」とした理由は、入学費用と1年目の学費を上手いことジュニアNISA以外の手段で捻出することができたならば、ジュニアNISAは娘のお小遣いや株の勉強のために使用してもいいのかなと思ったためです。
ジュニアNISAでの買い付け対象の検討ポイント
さてここから具体的に戦略を練っていきたいと思います。
最大20年間バイ&ホールドで運用するとなるとしっかり戦略を立てて挑む必要があります。
検討ポイントは大きく2つあるかなと考えています。
分散しつつ長期リターンの最大化
20年間バイ&ホールドしなくてはいけないことを考えるとバフェット先生やシーゲル先生の言うとおり、分からないなら黙ってS&P500や米国全体を買うしかないと思います。
マクドナルドやコカコーラ等、20年後も確実に存在するだろうと思われる企業はあるものの、さすがに20年間業績が傾かないか問われると確実にYESとは言えまえん。
このように考えると、個別への投資は考えられず分散するしかありません。投資対象は投資信託かETFに限られます。
もちろん株オンリーで行きます。理由はシーゲル教授から下記の通り学んだからです。
複利期待の配当再投資
ジュニアNISAでは買い付けて5年経過した資産は継続管理勘定で管理されますが、継続管理勘定では新規買い付けができません。せっかく20年もバイ&ホールドで運用するのに配当再投資はできないのでしょうか。。。
と思って色々調べていたところ、投資信託には分配金を出す商品と出さない商品があり、出さない場合はファンド内で勝手に分配金を再投資してくれているようです。
厳密には目論見書では分配金を出さない場合があるよぐらいのコメント留めて、実際には分配金を出さないと(無配で課税を繰り延べしている点は金融庁も気にしているとかしていないとか)。
ということで、米国ETFか投資信託、どちらで保有するか悩んでいたのですがこの特徴を知ったことで決断できました。
米国ETFを購入して非課税で配当金を受け取るのは娘のお小遣いとしてはいいかなと思っていましたが、320万の2%で年間約6万、増配率が平均8~9%なので20年後にはもう少し配当は増えていると思いますがお小遣いとしては少ないです。
それだったら全額投資信託に突っ込んてもいいのかなと思いました。せっかく20年運用するなら残りの15年を配当再投資戦略で複利の恩恵を最大限に受けたいところです。
買付対象の比較
ということで米国に投資する投資信託の買い付け候補をリストアップしました。比較検討対象は3本です。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(以下、楽天VTI)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) (以下、eMAXIS)
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(以下、SBI VOO)
長期のインデックス投資となるとコストが重要な検討ポイントとなりますので、買付は「SBI VOO」となりそうです。
eMAXIS系は手数料最安値を掲げているものの、現物運用という特性上、ついに値下げを試みてもSBI VOOの手数料までは下げれなかったようです。
楽天VTIはSBI VOOと同じ運用方針のため今後信託報酬が下がる可能性は十分にありますが、一旦SBI VOOで買付を始めたいと思います。
SBI VOOは設立間もないという不安はあるものの、設立後3か月で100億円の資金が流入しておきており、規模としては問題なさそうです。
あとは気になるのは分配。さすがに無分配で運用してくれると信じたいですが。。ちなみにライバルの楽天VTIは分配金は出さず投資信託内で再投資してくれています。
—
念のため、VOOとVTIの組み入れ上位銘柄を比較してみたいと思います。
S&P500(VOO)は米国市場の8割がたをカバー、VTIは全米をカバーという違いがあり、組み入れ上位の構成比を見てみると、VOOが上位10銘柄で20%を超える構成比となっています。好み次第ですかね。
その他検討事項
SBI VOOをこの4年間で買いまくるという方針は決まったものの、他にもいくつか検討しておくべきポイントはあります。
資金の捻出方法
現在は通常のNISA+αで運用していますが、ジュニアNISAをも活用するとなると更に追加で80万/年を用意する必要があります。
そろそろ住宅ローンの返済も始まるし、保育園料もかかってくるのに、そんなお金はありません。。
ジュニアNISAのメリットを考えると、ジュニアNISA>通常NISAという優先順位になりますので、入金は気を付けて行っていきたいと思います。
あとは同居する父母から何とかかき集めようと思います。
長期PFとの関係
運用中の長期投資のポートフォリオとの関係も整理しないといけません。
あえてVOOを買わずに自分でカスタマイズして運用していますので、ここにきてVOOをポートフォリオに組み込むのもなあという感じです。
今まで運用してきたポートフォリオは老後の年金のためという目的があります。年金製造機としたい。
一方、これから始めるジュニアNISAは娘の教育費。目的が違いますので、運用管理は別に行いたいと思います。
20年気絶できるなら..
宝くじ的にSPXLを買うのは面白いかなと思っています。
この記事のタイトルに「・・(SBI VOO)を中心に積み立て・・」というように「中心」というワードを使ったのはこのためです。8~9割はSBI VOOの買い付けに費やしますが、1割ぐらいはばくち感覚でもいいのかなと。だって20年も待てるんですから。
VOOとSPXL。S&P500を使った長期的な実験を行いたいと思います。
まとめ
- ジュニアNISAはMAX20年間非課税で運用できるとてもお得な制度
- 配当再投資による複利の恩恵を受けるには本家ETFより無分配型の投資信託の方がよい
- ジュニアNISA用の資金捻出が大変
将来の娘のために4年間勝負で頑張って倹約生活しようかな。そのためには妻にも頑張ってもらわないと。。
毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる米国つみたて投資 /かんき出版/太田創