2022/01/17

8/27週は米国株の主要指数であるS&P500とナスダックが史上最高値を更新しました。
NAFTA(北米自由貿易協定)の再交渉を巡って明るい未来が見えてきたことと、アップルやアマゾンといったハイテクセクターが連日上場来高値を更新してことが大きな理由でした。
<ナスダック 日足チャート>
<S&P500 日足チャート>
ナスダック構成銘柄におけるハイテクセクターの構成比が高いのはいうまでもないですが、S&P500での比率も高いようです。S&P500構成銘柄の構成比上位5銘柄と、下位282銘柄の時価総額が同じらしいです。上位5銘柄はアップル、アマゾン、アルファベット、マイクロソフト、フェイスブックで、この5銘柄で全体の15%ほどを占めているようです。
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ハイテクセクターの上昇に乗り続けるべきか
ここで今1つの懸念が生まれています。ハイテクセクター主導の強気相場に乗っかり続けるべきなのか、バブルが弾けるまで踊り続けるべきなのか、と。
ブレイク投資法で行くならば、2月の高値を超えた今、まさに買い増し時です。「どうして買わなかったんだ」と機会損失に悩まされたり、「今買わないともっと株価が上がってしまうかも」と焦っているならば、ビビらずに買ってしまうことでメンタルを落ち着かせることができるかもしれません。
しかし、ブレイク投資法は天井掴みと表裏一体でもあります。いざ買ってみたら「個人投資家が買いに動いたところが天井だった」という逆指標通りの結果に終わってしまうかもしれません。
株価の未来を読めないのにあーだこーだ考えても仕方ないのに、こういったことをつい考えてしまいます。ハイテクにガンガン投資しているせいでもありますが、悪い癖だ。。
今できることは「こんなときこそ弱気になる」なのかもしれません。ハイテクたちの株価が下がった時のことを考えるのです。
景気敏感株やハイテク株が好調なのは一種の波のようなものでいつまでもこの上昇が続くわけではありません。いつ来るか分からない次の経済危機に備えて今こそその準備を進めておくべきなのでしょう。
その準備とは、ディフェンシブな銘柄への投資を進め、守りの固いポートフォリオにしておくというものです。
ディフェンシブ=高配当銘柄
ディフェンシブな銘柄とは、一般的には食品や医薬品、電気・ガスといったインフラ系の企業を指しています。これらの企業は私たちの生活に密着した商品・サービスを提供していることから、景気にそこまで左右されずに常に一定した売上を期待でき、右肩上がりの株価上昇は期待できないものの、経済危機が来た時に機械・化学セクターのような景気敏感株ほど株価が下がらないというメリットがあります。
そしてこのようなディフェンシブな銘柄の中でも、とりわけ高配当な銘柄こそが新のディフェンシブな銘柄と思っています。
高配当銘柄は財務が安定した、潤沢なキャッシュフローがある優良企業である場合が多く、暴落時は配当利回りの上昇に伴って投資妙味が増すことで買い増しがいのある銘柄に化け、資金が流れやすい傾向にあるからです。
すなわち株価の下支え、値崩れリスク、言いすぎ覚悟で言えば倒産リスクも小さいのです。
値下がりのリスクを小さくするなら債権への投資比率を高めるべきだろうという考えが定石としてありますが、私は若い内は時間を味方にした投資ができるのと、本業からの入金を”一種の債権”と考えているため、ディフェンシブ=債権とは考えません。
どの銘柄を買うか
高配当銘柄はグロース株ほど株価の上昇が期待できないため、このような強気相場では売られる傾向にあります。更に、利上げ局面であれば、さらに売られやすい傾向にあります。預金に預けるだけで株価の値下がりリスクを持たなくていいですからね。
つまり、今が買い時なのかもしれません。
さて、問題の何を買うかですが、いま、選定中ですが、第一候補は保有中のVYM(米国高配当株式ETF)です。
VYMの良いところは、約3%の配当利回りをもらいつつ、値上がり益も期待できるといところにあります。
しかし、一方でVOOと連動しすぎており、暴落時大丈夫?という懸念があるのと、VYMの構成銘柄上位にに金融系のJPモルガンやウェルズファーゴが入っているのが気になっています。。