2021/02/26

前々から考えてきて時折ブログにも書いていましたが、ジュニアNISA口座で20年運用し続けるなら、宝くじ的にSPXLのようなレバレッジETFを買うのもありだなと思っていました。
既に買ってしまっていますが。
ここでは改めてレバレッジ型ETFとジュニアNISAに関しての考えを整理したいと思います。
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Contents
レバレッジ型ETFとは
レバレッジ型ETFとは、ベンチマークの日々の値動きの3倍を目指すETFです。
なので、値動きとしてはベンチマークとしている指数が1%上昇したら、レバレッジ型ETFは3%上昇します。
実質、1株の代金で3株買っているようなものでしょうか。
- 100円の3%=3円
- 300円の1%=3円
つまり、借金せずに3倍のレバレッジをかけることができるということ。
その後の評価額の変動の積み重ねは全然3倍ではないですけどね。
もちろん信託報酬は他のETFと異なって比較的高めとなっていますが年1%と、フラット35の金利よりは安いです。
しかも購入銘柄によっては配当が1%以上あるので手数料は実質無料です。SPXLは6/9付けで%。
つまり、銘柄によってはタダで3倍のレバレッジかけれるスグレモノがレバレッジ型ETFということになります。
日々の値動きは荒々しいですが、借金をしない分、先物取引よりは扱いやすいのではないでしょうか。元本以上に損失を被ることはないでしょうし。
低金利でお金を借りて株を買いたかった
最近マイホームを建てるために住宅ローンについて学んだのですが、知れば知るほど住宅ローンで得た融資金で株を買いたいなと思えるようになってきました。無理ですが。
ちなみに住宅ローンに対する私の考え方をばっと書いた見ると下記です。
- 可能な範囲でたくさん借金する
- 生命保険の代わりだから
- 将来のインフレによる借金目減りが期待できるから
- 今がデフレ、低金利の底だと予想しているから
- 「現在の価値>将来の価値」だから
- 住宅ローンの金利以上で運用できるなら繰り上げ返済しない
現在の100万の価値は30年後の100万より価値があります。
逆に30年後の100万円は現在の価値に換算すると50万にも満たないかもしれません。
住宅ローンなら将来得るれであろお金を、年収の5〜8倍近くを低金利で取得することが可能です。
そして、金利は変動なら1%以下、固定でも1.3%以下なので、この金利以上で運用できるならお金を借りて、繰り上げ返済するのではなく、資産運用した方がいいということになります。
住宅ローンは株での運用に最適なツールなのです。
実現は無理ですが。
ただ、レバレッジ型ETFならば住宅ローンでお金を借りて株を買うことに近いことを実施できるのかなと思っています。
レバレッジも3倍程度ですし、解約しようと思えばいつでもできます。
うまい話には裏がある
レバレッジ型ETF、もちろん美味しい話だけではないようです、残念ながら。
下落率≠上昇率
仮に下落した場合は、元の価格まで戻るには下落率以上の上昇率が必要となってきます。
これが長期投資の弱点、というかメンタルに来る要因です。
そして、これはことレバレッジ型ETFに関しては、この特徴が3倍になります。おそろしい。
例えば、保有株が50%下落した場合、元に戻るのには100%の上昇率が必要となります。
- 100円の50%下落は50円
- 50円の50%上昇は75円
- 50円の100%上昇は100円
数学って不思議だ。下落率≠上昇率という関係は複利の次に偉大な発見かもしれません。
下落するほどベンチマークの指数と比較して劣化するのかな?レンジ相場に滅法弱いとも言えます。
ボラリティ
SPXLは今回のコロナショックでは10%以上の下落が何度も起こっています。株価0になってしまうのではないかとヒヤヒヤしながら見ていました。
レバレッジ型ETFを長期で保有するならば、このボラリティにも耐える覚悟が必要です。
上昇しているときは気分がいいですが、暴落時に精神と闘う必要があります。
廃止リスク
昨年あたりから規制がかかる?早期償還される?リスクが取りだたされていました。
リスクを分からずに購入いている人が多いとかなんとか。
こればかりは自分でコントロールすることができないので祈るしかないですが。。
いかに運用するか
このじゃじゃ馬とどう付き合って、ジュニアNISAで非課税の恩恵を受けるか。
平均
言わずもがなですが、対象は米国株しかないと思います。過去のチャートを見て日本株を選択することはできません。
長期投資するなら株式一択でもありますし、by シーゲル教授。
そして、下記の記事でも書きましたが、最大20年保有することを考えるとレバレッジ対象は分散が必須。
そうするとS&P500しかないと思います。シーゲル教授やバフェット大先生のお墨付きでもありますし。
S&P500なら今後20年間で安定したリターンを出してくれると期待したいです。
レバレッジ型ETFとしては情報技術セクター指数の3倍の値動きを目指すTECLとかもありますが、上位のアップル、マイクロソフトの2つで構成比40%を占め、ビザ、マスターカードを加えると50%に達します。
一時のブームで一部のセクターが高騰することもありますが、いずれ平均に回帰するのが株価の値動きの常です。
一時のブームの時に売り抜けることができればいいのですが、売り時が停滞期では困ってしまいます。
不確実性が少しでもあるなら、平均を選びたいです。なんせこの資産は大学関連費用にあてがわれるのですから。
平均に勝つのは相当難易度が高いすし。
若い時の捨て金
投資は若い内から始めた方が有利、という考え方があります。
若い内は投資額が少ないため、損失を被ったとしてもそれなりの期間頑張って働けば取り返せるというのが理由だと思います。
SPXLは面と向かって保有し続ければ波乱万丈どころではないくらいドラスティックな値動きで一喜一憂を楽しめるはずです。
資産性というよりは、賭博性を持った資産ですね。
賭博であるならば、投入するお金は溶かしても問題ない程度に抑えておくのがセオリーです。
海外旅行した時にカジノで遊ぶくらいのお金。
この考えで行くと、SPXLの値動きを楽しむためのお金、になりますか。
SPXL利用料、とでも言うべきでしょうか。
SPXLの値動きはチャートを見ていても分かりません。実際に保有して前日比を見て驚愕しないと楽しめませんので。
でもでも、SPXLはカジノといよりはパチスロに近いと思います。
一度パチスロ好きの友人に連れてかれてパチスロにチャレンジしたことがあります。
ただ、速攻でお金が無くなったので「俺帰るわ」とノリの悪い捨て台詞を吐いた時に友人に下記のようなことを言われました。
パチスロは期待値のゲーム。いい台を見つけたら最初は損しても座り続ければいつか勝てる。
その時は、知るか!と言って帰りましたけど。
今思えば、SPXLonジュニアNISAは期待値の高いパチスロ台と近い特性を持っているなと。
買ったばかりの頃はもしかしたら評価損が続くかもしれないが持ち続ければいずれ利益となる。
SPXLの10年間のリターンが2000%なんて記事をどっかで読んだ記憶があります。
SPXL利用料を支払って乱高下を見ながら座り続ける。
SPXLをジュニアNISAで運用するということはそんな謎のゲームに参加することを意味するのかもしれません。
まとめ
ジュニアNISAでレバレッジ型ETF「SPXL」に賭けるということは、
パチスロのようにSPXL利用料を支払って定期的に運用状況をブログに書き留め、歯を食いしばって保有し続けるゲームに参加する
ということのようです。
ゲーム感覚で運用できれば、娘の将来は安泰でしょう。
仮に10万円分SPXLを買って20年後に2000%値上がりしたら200万円になります。
50万なら1000万。
80万なら1600万。。。
夢は大きい方がいいですよね。
亡くなられた方の口座が最も運用成績の良いように、ジュニアNISAは緩いスタンスで見守っていきたいと思います。