2021/02/23

先週は新R25のDMM亀山会長へのインタビュ―記事のせいか、20代の投資先についての意見を色々見る機会がありました。私も残り少ない20代をどのように生きるべきかよく考えることがあるので、これを機に簡単に思考を整理してみました。
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20代のうちは自分に投資すべき理由
20代のうちは自分に投資すべき理由の1つに、投資は投資できる額が多ければ多いほど有利、という意見があります。
仮に100万円で投資を始めたとしても、利回り7%で7万円、頑張った割にも儲けが少ない。。だったら残業したほうがいいかとか、バイトしたほうがいいかと思ってしまいます。一方、投資資金を潤沢に用意できる場合、例えば1,000万用意できれば70万円、1億あれば700万の期待リターンとなります。
また投資戦略の幅も種銭の大小でだいぶ差があります。ある程度の資金があればリスクを抑えた、時間に縛られない投資戦略も可能になります。投資はお金持ちであればあるほど有利なのです。
では、自分に投資した場合、どのようにリターンを得られるのでしょうか。
例えば、自己投資として手軽に始めれることとして本を読むことが挙げられます。たった1,500円ぐらいでその著者の経験、考え方を学ぶことができます。もし憧れの人がいるならば、その人の本を5冊ぐらい読めば、1か月1万円でその人の考え方、生き方を学べます。1万円で優秀な方の2,30年分の時間を買えるわけです。利回りいくらになるんだろ、、思考停止。
自己投資として例に上がりやすいこととして英語学習もあります。
これは英語を話せることで仕事の幅が広がり年収アップに繋がるということです。仮に英会話に月2万円で3年間通ったとした場合、72万の費用が発生しますが、そのおかげで転職して年収200万アップしたならば、生涯の利益率はいったいいくらになるんですかね。ちょー単純に計算して200マン×30年=6,000万??昇給率の差を考慮すると、、思考停止。
学生の頃のテストと違って、仕事はカンニングOKなので、先人の知恵を知ったうえで仕事に取り組むことができれば、周りより優秀な成績を残せる可能性は十分にあるはずです。
先人の知恵というアドバンテージを持ったうえで若いうちから仕事に取り組むことができれば、周囲より秀でることができる確率が高まり、大きな仕事を任されるチャンスが増えます。そしてそのチャンスをものにすることができれば更に大きな仕事が与えられ、このループを繰り返すことで出世も早まり、昇給カーブの傾きも急になるのではないでしょうか。
更に言えば、20代で形成さらた仕事への取り組み姿勢やスタンスが、30代以降になって変わることはそうそうないと思います。習慣を変えるときって、かなりの強い意志が必要だからです。
つまり、20代という仕事を学ぶ重要な時期にしっかり、ビジネスマンとしての基礎を作り、欲を言えば出過ぎた杭になることができれば、将来の年収増も期待できるのではないでしょうか、というのが自己投資によって期待されるリターンです。「生涯年収は20代で決まる」とよく言われる理由は上記が理由と思います。
まとめますと、
「資産運用しても小銭しか稼げないような貯金額しかないなら自分に投資しろ!そっちのほうが長期的に見たら儲かるぞ!」が20代は自分に投資すべき一派の思想です。
20代のうちから資産運用を始めるべき理由
DMM亀山会長を味方につけた自己投資一派は強敵ですね。。なら我々「20代のうちから投資すべき」一派も協力な味方を呼ぶしかありません。
2,3年前に話題になったフランスの経済学者トマ・ピケティさんは、著書『21世紀の資本』で下記の不等式を使って格差論を証明しています。
資本収益率 > 経済成長率
言い方を変えれば、不動産や株式から得られる利益率は、労働から得られる所得の伸び率より大きいということです。我々サラリーマンの給料の伸びおり、資産運用で増えるお金の額の方が大きいということです。そしてこの資本主義時代において、この格差はどんどん拡大していくと。
実際、アベノミクスは株式投資をしている一握りの人たちだけに恩恵があるとマスゴミでは批判されていますよね。
しかし、資産運用といっても、上記で書いた通り、若い内から始めたといってもリターン額が少なく、投資額が少ない内は下記の不等式が成り立ってしまいます。
残業代 > 投資による利益額
それでも早いうちから投資を始めるべき理由があります。
それは失敗できるからです。
投資って始める前は「下がった時に買って上がった売ればいいんでしょ、簡単じゃん」と思っていたのですが、そんなことは全然なくて、不特定多数のプロと、そして人間の欲と戦って勝たないといけない、そして誰も守ってくれないシビアな戦争なんですよね。
そんな戦争を投資の”と”の字も知らない4,50代のお金持ちがいきなり始めたとしても、ただのカモネギになってしまいます。「せっかく貯めた1,000万円が~」となってしまい、その後の人生が悲惨なことになってしまいます。
種銭が少ないうちに投資をはじめた場合も同様に「せっかく10万円が~」となりますが、「よし!これからの2カ月間は贅沢を控えよう」と損失をすぐ取り返すことができます。そして、この失敗を繰り返さないための学習するチャンスを得ることができました。これが20代という若い内から投資を始めるメリットです。
そして、もう一つのメリットが複利の恩恵を受けれるからです。言わずもがなのため説明は割愛します。
まとめますと、
「資産運用しても小銭しか稼げないのは分かっているよ!我々は目先の利益を追っているのではなく、失敗という成長の糧を安いうちに買っているんだ!そして複利効果!!20年後はサラリーマンから資産家や!!」が20代から投資を始めるべき一派の思想です。
自分の考え:どっちもやればいい
二兎追うものは一頭も得ずかもしれませんが、私はどっちもやりたいならどっちもやればよいと思っています。どっちかだけやる”べき”とか、どっちもやる”べき”とは思っていません。どっちが正解とか無いと思います。
ただし、どっちもやる場合は、本業のサラリーマン給料が資産運用の資金となることから、本業は疎かにしてはいけないと思いますので、資産運用はあくまで余力の範囲でやるべきと思います。しかし、テキトーにやって儲かるほど投資は甘くはないのが投資の難しいところですが。。
私は好奇心をとても重要視しています。嫌々やることと好きでやることとでは、学ぶ意欲も効率も変わってくると思っています。好きなことを探求し続けた結果、それが自分磨きだったり、資産運用になれば最高だと思っています。苦なく自分の将来へ投資できるんですから。
ただ、人間は知っていることしかできないので、情報収集や本を読む習慣はできるだけ早く身に着けておく”べき”と思っています。何事も早いに越したことはないので。